【サボテン教室】球型メセンの実生に関する質問と回答


(本記事は、旧ホームページの2004年3月30日の記事を再掲したものです。)

 

 




回答者:奈良県 岡本治男 氏
conoconoさんの質問 (3/24 22:58掲示板)
「玉型メセンの実生」の中で、3月の第一回目の脱皮とありますが、リト以外、コノでも同じでしょうか?もしそうであれば、夏の休眠は?

conoconoさんへの回答
リトープス秋播き苗はただ今、脱皮の最中で、これから4月一杯急成長をしますので20%の寒冷紗の下でかなり潅水します。5月に入れば殆ど成長しなくなるので潅水をやめます。コノフィツムの秋播き苗は皮を被ってしまいますし小さいのでパーミキュライトで覆ってしまいます。潅水すると中から新葉が覗いてきますが、これは秋まで動きませんので夏場の休眠期は潅水は致しません。既に、アンゲリカエ系、ペルシダ系の一部が皮になっています。
kazさんの質問(3/24 23:54掲示板)
「遮光のためバーミキュライト(焼雲母)の粉・・・」(球型メセンの実生参照)バーミキュライトで球体全てを埋めてしまうのでしょうか?寒冷紗遮光に比べて利点は、なにかあるのでしょうか?


kazさんへの回答
 パーミキュライトを被せるのは、原産地では砂等で覆われているのではないかと思い砂の代わりに使っています。細かいパーミキュライトで全体を覆った上に更に70%の遮光をしておりますが、盛夏はパーミキュライトだけでは鉢土の温度が上がりすぎるので、是非、黒の寒冷紗を使ってください。(勿論、夏の間日陰に置く場合は別ですが)
夏が終わってからパーミキュライトは吹き飛ばして排除しますが、その中でコノフィツムは元気に残っております。寒冷紗の効果との差を意識的に考えた事はありませんので、テストされたら結果を教えて頂きたいと思います。尚、実生鉢の場合は図示の様に直接、寒冷紗を鉢の上に乗せています。発芽しても少しの空間があり、苗に触れる心配が無いからです。
当地(奈良県榛原町)は高冷地ですので、現在、庭の梅が満開です。

‘紅白の梅に包まれ香に酔ひぬ’    治男

こうした気候の下でコノフィツムはアンゲリカエ系、エクチプム系、ペルシダ系の順で休眠に入りましたので20%遮光幕2枚を使用しています。現在は温室内ですが4月に入ると外に出し70%遮光幕の下に入れようと思います。Co.ブルゲリは成苗、実生苗共にまだ動いておりますので20%遮光幕下で潅水もしております。