どう言ういきさつで巨象丸の名を貰ったか知らないが、本種は象牙丸をそのまま小型にしたような姿である。
体径7~8cmどまり。仔吹きは象牙丸より盛んで多数の仔をつける。
仔は親についている時から発根し次々に独立する。花は黄で花径4~5cm。原産地はメキシコ・ベラクルス州。
栽培に関係無いが最新の分類傾向に関心のある方の為に一言。
Cites Cactaceae Checklistと言う本がある。著者はDavid Hunt。その第二版(’99年)によると本種とC.connivensと言う種はC.pycnacantha神楽獅子に統合された。
神楽獅子とされている植物は獅子奮迅C.corniferaや玉獅子C.radiansの系統で象牙丸系とは言い難い。尚、この書ではC.bumamma天司丸、C.greenwoodiiグリーンウッディーの2種をC.elephantidens象牙丸に統合する見解を採っている。
こうした分類学者の意見に従えば、巨象丸、天司丸等、長年私達が親しんで来た植物の名前が消えることになる。この様な改変はコリファンタ属だけでなくサボテン科全体で行われている。